数式のLaTeX記法

LATEX
Author

Nobukuni Hyakutake

Published

2023-11-29

1 数式の基本

1.1 インライン数式

アインシュタインは\(E=mc^2\)と言った。

アインシュタインは$E=mc^2$と言った。

$記号でサンドイッチされた部分が数式です。^に続く文字が上付き文字になります。

1.2 別行数式

アインシュタインは \[E=mc^2\] と言った。

アインシュタインは
$$E=mc^2$$
と言った。

のように、$$でサンドイッチすることで別行数式になります。

2 数式の詳細

数式モードでは、次の例のように半角空白を入れても出力は変わりません。自動で出力スペース量が決まります。

$a + (-b) = a- b$\(a + (-b) = a- b\)

$a+(-b)=a-b$\(a+(-b)=a-b\)

数式の中で改行したくない場合は${a+b=c}$\({a+b=c}\)のように波括弧でグループ化します。

3 上付き文字、下付き文字

^に続く文字が上付き文字になります。

$x^4$\(x^4\)

上付き文字が2桁の場合は波括弧でグループ化する必要があります。

$x^23$\(x^23\)$x^{23}$\(x^{23}\)

複雑な例

$5^{5^{5^5}}$\(5^{5^{5^5}}\)

$R^{\rho}{}_{\sigma\mu\nu}$\(R^{\rho}{}_{\sigma\mu\nu}\)

4 ギリシャ文字

4.1 小文字

記号 LaTeX
\(\alpha\) $\alpha$
\(\beta\) $\beta$
\(\gamma\) $\gamma$
\(\delta\) $\delta$
\(\epsilon\) $\epsilon$
\(\zeta\) $\zeta$
\(\eta\) $\eta$
\(\theta\) $\theta$
\(\iota\) $\iota$
\(\kappa\) $\kappa$
\(\lambda\) $\lambda$
\(\mu\) $\mu$
\(\nu\) $\nu$
\(\xi\) $\xi$
\(\omicron\) $\omicron$
\(\pi\) $\pi$
\(\rho\) $\rho$
\(\sigma\) $\sigma$
\(\tau\) $\tau$
\(\upsilon\) $\upsilon$
\(\phi\) $\phi$
\(\chi\) $\chi$
\(\psi\) $\psi$
\(\omega\) $\omega$

4.2 大文字

記号 LaTeX
\(\Gamma\) $\Gamma$
\(\Delta\) $\Delta$
\(\Theta\) $\Theta$
\(\Lambda\) $\Lambda$
\(\Xi\) $\Xi$
\(\Pi\) $\Pi$
\(\Sigma\) $\Sigma$
\(\Upsilon\) $\Upsilon$
\(\Phi\) $\Phi$
\(\Psi\) $\Psi$
\(\Omega\) $\Omega$

上記以外の大文字は英語のアルファベットの大文字と同じです。

5 筆記体

$\mathcal{ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ}$

\(\mathcal{ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ}\)

6 記号

6.1 キーボードで直接打ち込み可能なもの

+ - = ! / ( ) [ ] < > | ' : *

6.2 コマンドで打ち込む必要があるもの

例:

\(\forall x \in X, \quad\exists y \leq \epsilon\)

$\forall x \in X, \quad\exists y \leq \epsilon$

7 括弧類(区切り記号)

記号 LaTeX
\((x)\) $(x)$
\(\{x\}\) $\{x\}$
\([x]\) $[x]$

次のように\left,\rightを使えば、区切り記号の大きさが自動的に選ばれます。

記号 LaTeX
\(\left(x\right)\) $\left(x\right)$
\(\left(x^2\right)\) $\left(x^2\right)$

8 2項演算子

入力 出力
$+$ \(+\)
$-$ \(-\)
$\pm$ \(\pm\)
$\mp$ \(\mp\)
$\times$ \(\times\)
$\div$ \(\div\)
$*$ \(*\)
$\ast$ \(\ast\)
$\cdot$ \(\cdot\)
$\cap$ \(\cap\)
$\cup$ \(\cup\)
$\sqcap$ \(\sqcap\)
$\sqcup$ \(\sqcup\)

9 参考文献